現実化できるか

受験にしろやり方は教えても、それを実際できるのかというのが大事だと思う。

高い確率で子どもの学力を伸ばす方法を探ってきたが、本を最初から最後までしっかり読んで理解し、繰り返せば、そして3回繰り返せば子どもの学力は、高い確率で伸びる。

野球でも4割バッターならすごいことになる。

つまり、高い確率で、どんな子でも伸ばす方法なら優れた指導法と言えると思う。

よく偏差値20上げるとか言うが、全員伸ばせるはずがないし、よくよく見ると英語だけとか、そんなに簡単に学力が伸びるはずがない。理論と実践が必要だからだ。

学校の授業は、朝から夕方まで、高校なら、何時間も授業を受けているが、指導して分かるのは、半分ぐらいの生徒は、センターで半分も取れないことが多い。下の方のクラスだと塾生が、模試で500点越えたら、すごいねと言われていやになったといっていた。

こういう下の方のクラスになると、学校に行っても学力の浮上は困難だ。本人たちの責任もあるが、模擬試験だけ毎週うけさせられて、ろくでもない点数を毎回取って、模試の復習だけやっても、基礎が出来ていないから、消化試合みたいになっている。

どうして学力が付かないかというと、教科書の理解ができていないのと、過去問を繰り返してポイントを押さえると言うことをしないからだ。

つまりやるべきことをやらないで、ベネッセの予想問題みたいな、やってもやらなくてもいい問題を直前までやり、本来やるべきこと、出題される基礎を確認する学習がおろそかになっている。ある意味かわいそうなのだ。

いろんな塾に行っているらしいが、学校のやり方と大差ないなら、伸びないだろう。

浪人生で、去年400点台だった子が、基礎を徹底して夏休みまでに完成させ、いまは、各科目10回以上演習、解説を聞いて、繰り返し反復させてきたら、

本人曰く、学習が楽しくなった。力がついてきたのが分かって、自信がついてきたという。

本番までには、もっと伸びる気がするといっていた。去年の10倍以上問題を解いているという。

ある現役の子も、最初は成績も悪かったが、真面目に塾の言うとおりやってきたら、すこしずつだが、伸びてきて、下のクラスだが、今では上のクラスの真ん中ぐらいまで来た。

伸ばす確率の高い方法と言うのが、本当のところ分かっている人は少ないのではないだろうか。

理屈ではどんなことがいえても、高い確率で伸ばすのを現実化する方法と言うのが、価値ある指導だと思っている。子供の素直さは必要だが。