学習コラムの第2回です。今回は「国語」です。
国語の学習の基本の一つに「漢字」があります。
日本語や漢文を理解するには、漢字を知ることが大前提です。
そのため、小学校で1026文字(いわゆる教育漢字)、中学校で1110文字(常用漢字から教育漢字を除いた文字)を学習します。
なお、高校では読み方の追加があるだけで、漢字そのものの追加はありません。
漢字を覚えるために書き取りをしますが、漢字の成り立ちを知ることで効率よく学習できます。
漢字の成り立ちは6種類あり、これを「六書(りくしょ)」と言います。
(1)象形文字(日、月、山など)
ものの形を元にしてできた漢字です。
これについては暗記するしかありませんが、ピクトグラムに近いと考えるといいでしょう。
さいたま市ウェブサイトより引用 https://www.city.saitama.lg.jp/003/002/017/004/003/p073941.html
(2)指事文字(一、二、上、下など)
形で表せないものを表現した漢字です。一本線で一、二本線で二などです。
これについても暗記するしかありませんが、納得はしやすいでしょう。
(3)会意文字(林、森など)
いくつかの漢字を組み合わせて作った漢字です。指事文字と似た考え方です。
木が多くなるにつれて、林→森となります。
(4)形声文字(銅、花など)
意味を表す部分と発音を表す部分を組み合わせて作った漢字です。
会意文字は元の漢字とできあがった漢字と発音が異なっているという違いがあります。
漢字の9割が形声文字といわれています。
国語辞典に部首が記載されていますが、部首というのは意味を表す部分になります。
金(かねへん、金属を表す)+同(発音:どう)=銅
そのため、初めて見る漢字でも読み方を推測できることが多いです。
たとえば、酢酸や硫酸の酢や硫はそれぞれ作や流と同じ発音かもしれないと推測できます。
(酉は酒や発酵などに関係することを表します。)
(5)転注文字(6)仮借文字
これらは、漢字の使い方に関わるものなので、気にしなくていいです。
漢字を覚えるときには、丸暗記するだけでなく、漢字の成り立ちも考えながら効率よく学習していきましょう。
九州進学研究会 小林校