特に大学受験で難関に受かるとか志望校に受かるとか、長期にわたる子どもと親の、ひとには見えない努力とかがある。努力が報われたときの大きさは、苦労した分大きい。
親として苦労した経験も人様以上にしたと思う。報われない苦労を塾生にはさせたくない。
この塾で、2年間浪人生活をしている子がいる。1年では足りなかった。もちろん伸びたが、まだ足りなかった。でも、今年は、合格確実を連発しだした。
新聞配達をしながら、塾に通っている。夏前は悩んでいたが、今は成績上昇と合格が見えてきたので、やる気もあって明るい。
学習のやり方が分かって、迷いがなくなっている。センターで2年で200点以上伸びてきた。
高校3年で基礎ができていない場合、正直1年で伸ばすのはきついことがある。人によって伸び方が違う。
でも、塾生にも言うが、この塾で2年やったら相当伸びて受かった子が多い。浪人は伸びないのではなくて、悪い癖を抜くのにのにも時間がかかるのだ。
極端な話、学習しないでスポーツとか遊んでいた方がましだと言うこともある。基礎もできていないのに問題を解いたり、ひとの答えを写したり、形だけの作業をしていると、
脳みそが考えると言うことを拒否するようになる。これが怖いのだ。
なぜかがなくて暗記しようとするし、科目間の効率とか考えない。悪い指導に長期にわたって当たるとこうなる。
小学から浪人まで指導していると、やり方間違うととんでもないことになるのが分かるし、どういう時期に、どういう学習をすべきか、長いスパンで見えることが多い。
まともな学習とは、基礎を入れ込み、問題を解いて、自分の弱点を基礎に戻ってつぶす。反覆しているだろうか。
これが出来ているだろうか。
他の塾から来た子に説明はするが、反覆したがらない。新しい問題を解きたがる。こういうのも悪い癖だと思う。癖を抜くのに時間がかかる。
努力をするなら報われる努力をするべきだろう。
合格したときのよろこびは、苦労した分だけ大きい。受験に限らないが。
楽して受かりたいと思っても現実はきびしい。