子ども一人一人の問題点は違う。どんなに田舎で上位でも上には上がいるし、どう伸ばせばいいのか、とか、学校にもついて行けてない子をどう伸ばすのか、いろんな問題点がある。
親も自分の子供がどういう状態なのか正確に把握してもらいたいと思うことがある。
そしてどう伸ばすのかがポイントになる。伸びなくていいなら、今の自分を大切にすることだろう。頑固な人が伸びないのはよくわかる。伸びるためには、自分を変えることが必要で、素直さがそれを可能にする。
こっちが真剣に伸ばそうと思っても本人がやる気がないとか、非常に合格が危ないのにのんびりしている子供がいる。
成績がいい子がさらに努力して伸びようとするのに、期末中間が終ると全てが終ったような気になってる受験生もいる。高3でもいる。
そういう時は、爆弾を落とすことがある。先日も落とした。
塾をやっていると合格と不合格の現実をいつも見せられる。もう何千人教えていたのか分からない。2世代目のこどももけっこういる。
合格しなかったときは、子供もきついが、親もきつい。塾もきつい。
自分が落ちて友人が受かったらどうだろうか。想像するといい。そっちがいいなら聖人と言われる人物になる可能性もある。
不合格の現実は、経験したひとでないと分からない。病気で苦しんだ人しか、分からないのと同じだろう。
受験に無関係なひとにとって、受験なんて人様のことである。不合格者が入れ替わるだけで、社会にとってもたいした影響はない。個人的な問題なのだ。
行き着くところは、想像力だろう。あと3ヶ月でどうなるかとか、あと1年でどうなるか。
この想像力が足りないとどうなるか。直前になって間に合わないことが多い。
たとえば、過去問演習にしても、10年分一回やるとしても一ヶ月はかかる場合が多い。3回だとけっこうかかる。
想像力は、計画性とか日々の暮らし方にも影響する。
毎日毎日の積み重ねが大事だが、それは、必ず来る未来に対してどういう状態になっているか想像しながら、積み重ねていくべきで、あって目先のことだけに囚われると痛い目に合う。
痛い目にあうのもいい経験だが、無理して痛い目に合う必要はない。
学習の積み重ねと言うのは、来るべき未来に対する準備と言うのであって、
練習で出来ないことを本番で出来るはずがない。そう都合よく行かないように人間は出来ている。
全てについていえることだろう。
危機意識とか心配性とか悪いことだけではない。これが足りないのではないかと思うことのほうが多い。
受かりたかったら、間に合う努力を、継続することだと思う。