質問

きのう塾生が質問に来た。

生徒。先生、衆議院が、内閣に不信任決議すると、これには、国務大臣辞めると書いてあるのですが、内閣総理大臣が、辞めさせたりするのではないですか。

自分。いい質問だよ。これは、総辞職か、内閣が、衆議院を解散するか決めるんだ、選挙が終って新しい国会が出来ると、総辞職しないといけないので、国務大臣は、辞めることになるんだよ。内閣総理大臣は、自由に国務大臣辞めさせたりできるんだが、このときの話とは違うんだ。説明不足なんだが、間違いではないよ。

生徒。どうして内閣が、衆議院が解散できるのか分かりません。だって国会の方が、えらいんではないですか。選挙で国民に選ばれているし。

自分。確かにそうなんだが、議院内閣制というのがあってな。内閣と国会仲よくしろというのがある。国会が内閣気に食わないと辞めさせただけではだめで、お互い一度関係を終了させて、新しい関係どっちも作ったほうがいいと憲法は考えた。どっちにも権限与えたんだよ。三権分立と言ってお互い言い合える関係にしたんだな

生徒。先生、内閣の助言と承認って、天皇が内閣にこんなことしていいのかと聞くことなんですか。

自分。いい質問だな。普通助言とか承認と言ったらそんなもんだよ。でも違うんだ。天皇が散歩したり、便所に行ったりは自由なんで、それはいい。国事行為と言うのは、憲法に決められたことしか出来ないし、天皇さんは、勝手に自分で決めたり出来ないことを憲法決めているんだ。だから、助言と承認って普通とは違って、形だけのものなんだ。

生徒、先生、内閣の国務大臣って過半数でいいと書いてますが、いいんですか。

自分。なるほど民主主義からはそうだよな。でも内閣って行政と言って実際仕事をするんだからいろんな知識を持った人も入れた方がいいと憲法は考えたんじゃないかな。

生徒。どんなひとがいるんですか。

自分。昔、有名な政治評論家とかいたっけ。人気とりだよ。実際は。

もっといろんな話をした。解散権の根拠の話までした。この会話の相手は、小学5年生だ。

ほめてやった。

そういう疑問を持って勉強するのはすばらしい。棒暗記はだめだよ。君の質問はすばらしい。その調子で頑張ってくれ。疑問があったら聞いてくれ。

こういう子供が増えてほしい。

学習の根本はなぜか。これがないとつまらない。