なぜ四角形の向かい合った角の和が180度なら円に内接するか

これを小学生に説明できるか。

まず、1三角形の内角の和が180度になることを説明しなければならない。一直線は180度の角であること。補助線引いて、平行な直線の錯角と同位角は等しいことを説明する。

2円の説明に入って、円というのはどういうものか。半径が同じ長さになること。

3さらに二等辺三角形の底角は、等しいことの説明をする。

4、円周角がなんで、中心角の半分になることを1,2,3を使って説明する。

5、ここから、円周角の定理。つまり、同一の弧に立つ円周角は等しいことを説明する。

6、さらに、円周角の定理の逆を説明する。底辺が同じ三角形に立つ頂点の角が同じなら、頂点は同じ円周上にあることを、3つの場合に分けて説明しなければならない。

7、3点が決まれば、3つの点を通る円は一つあることを説明する。4つの点は必ずしも同じ円を通るとは限らないことを説明する。

8次に、4角形のうちの3つが決まれば、7を使って一つの円が決まるることを説明する。

9、さらに同じ円周上にある4角形の向かい合った角の和は、180度になることを4を使って説明する。

10、最後に、6、7,8、9を使って、もう一つの頂点が、四角形の向かい合った角が180度なら同一円周上にあることが説明できる。

図で説明すると分かりやすいが、とにかく一つ一つの定理が、有機的に関連している。

これらは、全部教科書に書いてある。10の段階が全部理解しないと証明はできない。

高校生で証明できる子がどのくらいいるだろうか。

問題演習だと、これを説明できなくても答えを出せることが多い。足し算と引き算だけの作業だ。これをやっているだけの子が多い。これで満足しているとまずい。

基礎を理解すると言うのは、簡単ではない。問題だけ解くと基礎を飛ばす危険性がある。

本当に基礎を理解しないと力はつかない。それをいいたいわけだ。

深く理解すれば忘れない。教科書は大事だ。

一流の先生たちが考えて作っている。教科書無視の参考書オタクにならないほうがいい。