いくらなんでもそれは無理だろう。

今度高3になる子が体験にきた。親も来た。志望を聞くと、国立の薬学部だ。先生が目標は高くと言って、センターで7割取ればいいというらしい。それは、いつの時代なのか分からないが、現実とは違う。いい加減にもほどがある。

高3からでは、今の成績では無理だろうとはっきり言った。学校が言うならわかるが、塾がどうしてこんなことを言わないといけないのだろうか。

逆が普通だろう。笑。本人のことを考えると、現実に受かることを考えてやったほうがいいから言うのだ。親は、納得していた。親まで勘違いを起こすと不幸になりやすい。

塾を長くやっていると現実の厳しさを感じる。受かりそうな子でもうまくいかないことがあるのに、少年よ大志を抱けと言う言葉が、うそに聞こえるのは不思議な気分だ。きれいごとはどうでもいえる。

きれいごとでは、受験はすまない。

塾が現実を語り、学校が夢を語る。うからせるのがどれほど大変なことか。現実を踏まえて初めて、夢が現実になることもあるが、夢を語り現実を変えないと確実に夢のままで終わる。

もっと、学校も現実を直視すべきだ。と言うより何も考えていないともいえる。誰でも金が安くて、将来就職のいい学校をねらう。国立の医歯薬とか人気がある。誰でも生きたいなら、競争が激しい。

情報とかまったく知らない子とか親が多い。

盆地特有なのか。食べ物と自然に恵まれすぎだろうか。

いつものことなのでなれているが、またかと言うのが多い。笑。