中学と高校の違い

高校から塾に入った子がいる。中学までは、別の塾にいて成績がよかったが、高校に入ってから伸び悩んでいるらしい。教科書とか単語とか基礎を入れ込めと言うが、とにかく即効性を求めるくせがある。小学からその塾に行っているらしいが、問題解いてなんぼというか、学習の根本が分かっていない気がする。

何度も話すが、癖と言うのは恐ろしいものだ。脳みそは、習慣化すると、簡単には、くせが抜けない。塾生で小学から来ている子は、基礎基本から考える習慣が身についていて、大学受験でも成功している子が多い。しつこく、なぜかと反復を習慣付けているつもりだ。

中学までなら、問題演習中心でも行けるかもしれない。基本事項が高校と比べて少ないからだ。演習中心の塾とか学校より。先に行けば高得点も取れるだろう。そういう指導の塾生が、自分の塾に来ると違和感を持つみたいだ。

教科書とか塾で何でやるのみたいな感覚だろう。でも高校の教科書はむつかしい。これを読み込む力があれば、相当のものだ。科目数も多い。問題演習だけでは、凡人はつまずきやすい。

センターの問題解説つくっているとよくわかるが、これはセンター問題作成に相当な時間をかけていて、予備校では作れないだろうと言う問題が多い。

どういうことか。基礎とか基本をしっかり理解し、それを応用する力を見ている。基礎が分かっていないとまた応用力がないと高得点が取れない非常に優れた問題だと思う。

基礎基本から、論理的に考える力を見ている。市販された問題集では絶対作れない質の高さがある。これは、国立2次でもそうだ。作るのは、専門の教官だ。

赤本の最初を見たらわかる。教科書を中心としろと。二次の過去問の科目ごとの対策でも教科書のことがほとんど書いてある。中学までとは違う。

問題集は、単元をつぶすのには有効だが、それで本当にセンターとかで得点できるかわからない。

中学と高校とは、教科書の重要性が違う。学校が使わなくても教科書何度も読み込んだほうがいい。

中学も教科書大切だが、まだごまかしが効くかも知れない。高校分野は、そうは行かないということだ。

20年以上の過去問解いてるとよくわかる。本当の受験指導は、教科書理解を出発点としているはずで、わかりやすさとか安易に飛びつくと時間の割りに伸びない。

基礎基本を早めに入れ込むことが出来れば、学習がスムーズにいく確率が高い。