骨のある問題を自分でとけるようになると楽しくなる。

基礎も大事だ。基礎を徹底して身につけたら、問題を解くのも大事だ。基礎を使って問題を解く。使う基礎が多かったり、使う基礎が何か分かりにくいのを難問と言う。

中学入試にしろ、高校入試にしろ、大学入試でも、基礎ができた人は、難問に挑むことも必要だ。簡単な問題だけだと力はつかない。これはスポーツでも同じだろう。剣道でも素振りだけだと、試合に勝てるはずがない。弱い相手だけだと腕は上がらないのと似ている。

基礎ができて、順序にそって標準的な問題がとけるようになったら、問題に当たることも必要だと思う。問題を解いて基礎に分解したりして、問題の成り立ちとかいろんなものを発見できるからだ。難関とかねらう人は、特に必要だ。

むつかしい問題は、自分で悩むときと復習するときに力がつく。いい加減にやったらまずいが、ある程度問題をこなしていくと、標準的な問題は直ぐ解けるようになる。

つまり大は小を兼ねるだ。でも基礎も十分でない人がこれをやると時間かけた割りに力はつかない。指導者にアドバイスをもらいながらやるべきだ。

言いたいことは、高みを目指して学習するなら、自分の頭を悩ますような問題に当たらないと力はつかない。悩んだ時間に比例して思考力がつく。ハードな訓練が脳みそを鍛える。できるようになるとうれしくなるのが人間だ。

教科書とか基礎をしっかりやってからにしないと空中分解を起こす。基礎力があるのが必要条件だ。

難問が少しづつ解けるようになると学習が楽しくなる。この楽しさを味わうと自分から進んで問題にあたるようになる子が多い。最初から、学習が楽しいかどうかは、人によるだろう。

分かってきて、解けるようになったら、学習も少しは楽しくなるだろう。分からない解けないから学習がおもしろくないのだ。宿題出さないと怒られる。点が悪かったら親から怒られる。こんな意識で学力がつくはずがない。基礎を作るまでは、おもしろみは分かるのがむつかしい。だから、基礎ができたらおもしろくなるよと子供に伝えるべきだろう。

塾生が時々学習がおもしろくなったと言う子がいる。そういう子は。必ず点数も伸びる。簡単な問題ではなくそれなりの問題が自分でとけるようになれば、学習に積極的になる。塾生にもニコニコしながら解説聞いたり、うなずいたり楽しそうにやる子がいるが、そういう学習ができたらいやでも伸びる。早く自分で学習を組み立てて、積極的に学習する姿勢をつくってやるのが大切だとおもう。

たろう君もこのごろ学習が楽しくなってきて、自分が何処まで点が取れるか楽しみになってきたという。学習のやり方は、大切だ。大抵間違ったやり方で学習している人が多い。やり方でこんなに違ってくるものかと本人は言う。

当たり前が、当たり前ではないことが多い。楽しくないと大きく伸びない。F大先生を見ていたらよく分かる。楽しくやろうと心がけるべきだ。