反復やらないと損をする

人間目に見えるものは、大事にするし、結果がすぐ出るものに興味を示す。受験とか結果だけに注目する。それがいい悪いではない。でもたいてい我慢しないといけないこととか、いやなことはしたがらない。

受験でも基礎を作るには、教科書読んだり、用語集読んだり、単語をおぼえたり、地味でめんどくさい作業が必要だ。これに耐えられない人が多い。自分も苦手な科目はそうだった。それを軽減する方策があるのだが、それに気づかない人が多い。基礎も一度では覚えられない。忘れるのが普通だ。F大先生のように覚えなくても思考で記憶に留められる人間は少ない。

つまりやったものも覚えたものも反復しないと消え去る。学校の定期とかだと結果は出せるが、受験だとそうは行かない。つまりやっても繰り返しつまり反復しないと何も残らないことが多い。エビングハウスの忘却曲線知っている人は多いだろう。

悲しくなるほど時間が経つと人間忘れる。でもいやなことも忘れるように神様は人間を作っている。いやなことは思い出すが、肝心なことは忘れると言うのが多いが。笑。簡単言うと受験まで記憶するした状態に持っていくためには、反復しないとどうしようもないのだ。

人間が、学習面で一番いやなことは何か。繰り返すことだ。少なくとも自分の場合はそうだった。今は、反復反復と言って人様を指導しているが、反復味の大切さがいやと言うほど分かる。反復するのが、大抵の人間はいやなのだ。だから、学力つけるのがきついし、できないのだ。これができれば、いやでも伸びる。

塾生教えていて反復ができる生徒は、相当伸びる。基礎の反復が、一番きついが、過去問の反復もきつい。過去問は同じのが出ないのが分かっているから、やってて意味があるのだろうかと疑問を持つからだ。とにかく人間は、反復を嫌がる。でもこれをしないと受験でも合格と言う結果が出ない。

自分は、学校に行っていて反復しろとか言われた記憶がない。学習理論が完全に分かっていなかった。だから、塾生にこれを実践させてきた。それなりに受験でも結果を出してきたつもりだ。

ある塾生が、昔のことだが、ほかの塾に行ってラサール中に落ちた子を,中2から教えた。その子は、10年分以上の過去問を8回繰り返した。基礎はできていたが、それほど頭が切れるほうではなかったが、とにかく言われたとおりやっていた。

その子が、5回目ポツリと言った。これ以上やっても意味があるのかと。兎に角もっとやれといってやらせた。受験前日その子の解くスピードを見て、勝てないなと思った。この感覚が、指導する側が持つと受かるだけではない。高得点でつまりトップで受かるのが分かる。今年早稲田に特待で受かった子に対しても最後に塾で問題解くスピードみてそう思った。

指導するほうより、本番で得点率が高いのが予想できるのだ。この感覚を持った子で受験で失敗した子は30年間誰もいない。スピードと正確さは、訓練しないとつまり反復しないと凡人は身につかない。これが、受験突破の原動力だ。教え方のうまさとかにこだわってる受験生がいるが、問題とけるかどうかと次元が違う。受験産業は、錯覚で成り立っている部分が多い。

試験日の昼休みに電話をその子が塾にかけてきた。数学時間が余りました、社会受けなくてもたぶん受かりますと。結果全体で8番で合格していた。

受かりたかったら基礎を固めて反復することだ。

習うより慣れろ。これは間違いない。教えたぐらいで受験で結果がすぐ出るはずがない。教えて、やらせて、繰り返させて、問題とかせて、分からせて、何度も繰り返させて、自信をつけさせて、やっと受験合格という結果が出ることが多い。

教えたらできるで終わっていることが多い。どうして何年も学校にまじめに通っても、凡人が受験で受からないか。特に田舎の親も子も、特に素質のある子はよく考えたほうがいいと思う。あっという間に受験を迎える。

反復しないと凡人は損をすると思う。光陰矢の如し。すぐおじさんおばさんになる。笑。

塾生には、いつも同じことしか言わない。予習をしろ。過去問をしろ。基礎に戻れ。そして反復しろ。当たり前のことができている子は、ほとんどいない。だから、チャンスがあると思う。目に見えない大事なことだからだ。