いつ学力がつくのか

いつ学力がつくのかこれが分からないと話にならないが、これが分かっていない人が多いような気がしてならない。学力の定義はいろいろあるが、問題を解く力と定義する。そうしないと話が進まないからだ。学問をする力とは違うところがある。

簡単に言うと入試の問題を解いて、それを復習し、解きなおすときだと自分は思っている。このときが一番学力がつく。つまり、解きなおすときだ。これが一番学力がつく瞬間だ。

次に、学力がつくのは、基礎を繰り返すときだ。読んだ本をもう一度読み直して復習し、覚えなおしたり、見直す瞬間だ。

ブログを読んでくださっている賢者は分かるだろうが、問題を解く力とは、基礎を使って、基礎を組み合わせて解く力といえる。それにしたがって、当たり前にやっていけば、正直あとは個人の読解力と感性に多少は伸び幅は影響を受けるが、確実に学力はつく。素直にやった塾生は伸ばせてきた。素直さと向上心がないと指導しても伸びは少ない。

基礎を何度も反復してやるのは、忘れるからというだけではない。基礎がすぐに出せるように訓練しているのだ。基礎がなんだろうかとか考えるようではまずい。覚えてすぐに使えるように二するためだ。

そして、入試の問題を時間制限をかけて解く。でも、これでも力はつくが、もっと短い時間で解きなおしをするときに、一番伸びる。自分でやってもこれはわかる。 もっと早く気づくべきだった。笑。

基礎を何度も反復する瞬間と問題を解きなおす瞬間の二つを多く持つことだ。能力のある子はすごいことになる。こういう二つの瞬間をどのくらい持つかで学力の伸びが決まると自分は思っている。多少能力の落ちる子でも、基礎の繰り返しと過去問の解きなおしという2つで、大きく学力を伸ばせる。

どこの学校に入学するとかも大事が、この基礎の反復と過去問の解きなおしという2つを守れば、確実に学力はつく。親は、もっと本質を知るべきだろう。失礼だが、親の理解力と子供の学力は比例することが多い。

塾生で、6年前。私立の高校生がいた。商業科だ。その子は高2の春休みから、塾に入った。その子は、高校入試で、県立の普通科に落ちたらしい。そして毎日塾に来た。この二つをやったと思う。1年間まじめにやったと思う。 その結果、国立大学の高知大学、専修大、駒沢、福大に現役で受かった。学校の担任が、最初信じなかったらしい。その学校始まって以来の国立合格だ。学校中大騒ぎになっったらしい。

その同じ学年に、その子の落ちた県立高校の子が、二人同じ大学と同じ学部を受けたらしく、二人とも落ちたらしい。つまり彼しか合格できなかった。学力の下克上が起きたというわけだ。

」 人のことは言えないが、灘高の生徒でも、偏差値50もない子がいる。模擬試験の結果を見れるからだ。やらないだけだろうが、やらないと学力の下克上は起こるし、学校とか関係ないというのが、自分の本音だ。邪魔しないでそっとしておいてくれといいたいときもある。受かれば、学校の実績にもなる。田舎は、自分の手柄にしたがる学校が多い。かまいすぎて結局不合格になることが多い。

一般的に言って学力は、入試の学習をするときしかつかない。学力が高い子が入るのが、進学校というわけで、伸びるかどうかは分からない。大抵現状維持できればいいほうだろう。 よくあの学校は頭の良い子のいく学校とか学校別に集団内の子を評価するが、それは入学時点の話で、頭のよくないと言われている学校の生徒でも、素直さとやる気があれば、相当伸びる。

10年前以上の話だが、宮崎西の理数科の卒業生で浪人した子を少しの間教えたことがいるが、正直ここまで学力がない子が、高校入試に受かったのか不思議なくらい基礎ができていない子がいた。暗記の学習を塾で鍛えられて受かったのだと思った。

模擬試験とか見ると上位は70以上の偏差値で下位は30もない子もいる。集団の学力でもこれだけの差がある。偏差値30とか40クラスだと授業がわけの分からない呪文に聞こえているか、ほかの事を考えているだろう。学習が苦痛なはずだ。

学力とは、理にかなったやり方を実行すれば身につく。理にかなっていないと成果は出ない。当たり前のことを当たり前にする。これができるかどうかだ。ポイントは、二つある。 学習は、やれだけでは伸びない。時間管理とかだけでも伸びない。 一番学力がつく瞬間は、基礎を見直すときと、やった問題を短い時間で解きなおすときだ。これを頭に入れると、いろいろ見えてくるし、学習の方向性を見うしなうことはない。

自分は、これを念頭にこれからも指導したい。