反復

毎日ブログを書くというのもなかなかきつい。塾業30年あまり、ぶれないと言うか同じことをずっと言ってきた。

それは、繰り返せとか、何度もやれということだ。なぜか。それで成績も上がるし、受験でも受かるからだ。単純な原理だが、これしかない。天才でなくても、繰り返すことで大学受験レベルまではどうにでもなる。これが自分の結論だ。

大学受験までは、新しい発見とかする必要はない。 基礎を瞬時に組み合わせて、問題を解く力をつければ良いだけだ。それには、早く正確に組み合わせる力がつけばいい。難しくしているのは、反復しないからだ。 効率が悪く、基礎も十分でない学習を、何年もやるから力がつかない人が多いし、かつての自分もそうだったとおもう。

塾生を見ていても、不登校の子が、1年半で早稲田の特待まで取れるし、偏差値40ぐらいから2年足らずで、国立の医学部に受かった子がいる。こういう結果は、反復という単純な原理を子供たちが、素直に手順に従って実行したからだ。少なくともやって伸びない人間はいない。

学習障害の子もいるが、パソコンで反復させていたら、学校の成績で、まだ下にいっぱいいるようになった。学習障害と言われた子が、そうでない子を抜いているというわけだ。それも一人や二人ではない。二桁の人数を抜いている。もちろん親も喜んでいるし不思議がっていた。

どうしたら受かるのかどうしたら伸びるのか、その根本のところに反復がある。

車はなぜ進むか。車輪が回ることを繰り返す。いろんな現象も単純な繰り返しの原理に支えられている。学習においては、特に繰り返しが大切だと思う。 繰り返すことは同じことをやっているわけではない。理解も深まり、スピードもつく。何より全体が把握できポイントが、つかめるようになるわけだ。

6年も何年も学校に通っていても力がどうしてつかない子が多いのか。この理屈は分かるだろうと思う。学校は、社会生活のルールを学び、友達をつくる場だと思う。学力つけるだけなら学校はいらない。もっといい方法がいくらでもあると思う。

でも繰り返すという学習の作業は容易ではない。これをどうすればいいのか。そこのところに突破口があるが、そこにいろんな仕掛けを作る必要があると思う。

反復のない学習は天才以外やるべきではないと思う。反復することで、凡人でもすごい学力がつくことを実際見てきた。 塾の指導理念の一つに反復があるのは、これが子どもたちの学力を伸ばす原理だからだ。もちろん受験成功の原理でもある。

どう反復するか何を反復すかが鍵を握る。それらは次回に譲る。