センター対策の全体像。

いよいよ大学受験も後半戦にさしかかってきた。

このブログは、受験生や親に対して少しでも参考になることを書いているつもりで、自分の考えを整理することも目的にしている。したがって、受けをねらったものでもないし、同業者に共感を呼ぶような内容でないことをおことわりしておく。

ところでセンター試験対策といっても特別なことをする必要もない。まず、理系科目と文系科目に大きく分けて学習する対象を分けて考えたい。

理系科目と社会は、教科書と過去問が基本となる。国語は,現代文なら漢字と熟語、古文は、単語と文法、漢文は特有の漢字と句法。英語は単語と熟語と文法が基礎だ。これらも過去問だが、基礎知識が十分でないと伸びにくい。また読み方とか解法の研究をすべきだ。

数学と理科と社会は、教科書の理解と暗記が基礎となる。だから参考書とか読むより教科書を中心として読み込むほうがいい。特に生物と化学は、教科書中心のほうがいい。塾生もよく言う。過去問で時間を計って演習する。分野ごとにやったり、全体としてやったりを交互にやるほうがメリハリがついて良いだろう。

参考書というのは、教科書の分からないところを調べたりするためのもので、教科書読み込んでからやるならわかるが、教科書無視してやると、思わぬところで失点することがある。これは塾生もよく言う。

国語は、古文がむつかしい。東大の2次の文章より読みにくい。漢文は、なれないとどうしようもない。現代文はかなりへんてこな文章が、2年連続で出ている。国語は鬼門だ。

英語は、問題はたいしたことはないが、長文が多く、速く読む訓練ととき方の工夫が必要だ。単語は必死で覚えるべきで、単語力がないとどうしようもない。

教科書とか単語とかを正確に読み込んで覚え、過去問にあたって、また基礎に戻る。あたり前のことを、何度も繰り返すのが一番高得点を取れる道だと思う。

2次科目のある人は、2次対策をしながらセンター対策をすべきで、特に数学と理科は、2次力がつくと高得点が取れる可能性が高い。直前にセンター対策したほうがいい場合もある。

あまりにセンター問題だけ訓練すると伸びないことがある。

科目数が多い。バランスよく全体として底上げをねらうべきで、今から追い込めば相当伸びる。何をどうすればいいのかが分からないと伸びない。

基礎と過去問の繰り返しが、一番だと思う。予想問題中心とかはまずい。力試しに使うべきで,本試験の問題が一番まともで、これを解けるようにするべきだ。予備校の問題と質が違う。

まともな国語力のある人は、教科書とセンターの過去問の反復で、普通の国立なら合格点が取れると思う。塾生見ていてそう思う。センター対策とかの講座とるから点が伸びるという保証はない。金と時間のむだの可能性も高い。

なんとか対策講座というのは、あまりに安直過ぎて好きになれない。それは、大して点が伸びないことが多いからだ。付け焼刃ではなく何事もじっくりやるべきだ。

センターが取れるか取れないかはでかい。がんばろう。