おかしくないかの二つ目

これは、自称進学校に多いパターンだが、補習とか課外が多すぎることだ。2校あるうちの1つは自称進学校と呼べるレベルならまだしも、年々進学率が低くなっていて進学校と呼べるレベルではなくなっている。これは、複合的な要因があるが、少なくとも、学校の拘束時間が長すぎるのにも原因がある。

中学生の学力レベルが年々田舎は下がっている。これは、何度も言っているが高校入試の倍率が1倍もないことが多い。こうなると、親は塾に行って勉強しなくても受かるから、高校に入ってからがんばってくれるだろうと期待する。高卒だけならこの理屈は良いが、大学進学で国立や有名私大現役でとかなら、この考えは辞めたほうがいい。

競争がないと学力は全体として地区のレベルは落ちる。ほかの県とか都会とか調べると分かるが、倍率が公立でも相当高い。高校入試も激烈な戦いなのが分かる。少なくとも他の県の上位の公立高校なら、この地区のたいていの子供は受からないだろう。高校入試の時点で学力の差がついているのがわかる。これを高校で逆転するには、相当しっかりとした考え方とやり方をとらないとむつかしいと思う。普通に学校行ってて、差が埋まるものではないと思う。

学力は、受験がないと伸びない。理想論を言えば、受験などにかかわりなく学習を楽しくしっかりやれよということだが、それができるのは少数だろう。そもそも人間は怠け者が多い。自分もそうだ。これが競争がないとなると、適当にやってていても落ちるのがむつかしいのに、遊び盛りと青春したい子供が真剣に学習するほうが少なくなるのは当然だろう。

つまり、昔より高校に入る時点で学力の低い子供たちが、高校に入学しているわけだ。塾を長くやってると、昔と今を比較できる。昔より確実にレベルが落ちているのがよく分かる。昔なら絶対いけないレベルが,たくさん入学している。

昔のレベルと今の子のレベルが違うなら、学力を伸ばす仕組みを作るとか、工夫をしないといけないが、伝統行事の朝課外とか夕課外とかやっても、成果も何も出ていないし、年々進学実績も落ちる一方だ。理由は、このブログを見ている賢者なら分かるだろう。

問題なのは、教員に課外手当てが出ていることだ。模擬試験の監督代も出るらしい。これは、学校に詳しいひとの話だ。もしそうだとすると成果の出ない課外とかずっとやっているのは、子供のためというより金のためにやっていると思ってしまうのはおかしいだろうか。

成果が出ているなら誰も文句は言わないだろう。多くの卒業生はあれは無駄だし意味がないと言ってる。そもそも大学入試で、自主学習の時間が少ないとなると、志望校に向けた過去問演習、自分の弱点補強、など各人に必要な学習ができなくなる。教えて伸びるのは林修先生やF大先生レベルでないとむつかしいと思う。それも全科目はいらない。

本当に進学率の高い学校など子供や塾や予備校に任せている。学校だけで、進学させようとしても無理だし、時代の変化で子供の気質も変わっている。

金と時間の無駄な補習とか課外とかやめたほうが、実績も伸びるだろうし、子供たちのためになるだろうと思う。やる子はほっといたほうが伸びる。