何が分からないのか

学習やってて大切なのは、何が分かっていないのか自分で意識して、学習を進めないといけないことだ。そもそも、わからないのは問題ないし、それをわかるようにするのが学習だ。それをどうするかが肝心なことだと思う。

ちりも積もれば山となる。わからないのをわかるようにしていく過程を一歩一歩確実につぶしながらやれば、いやでも学力がつく。効率よくやることと丁寧にやるのは矛盾するものではない。

だから常に自分の理解している点と、そうでない点の区別ができているのか。これが一番のポイントだと思う。人から習ってばかりで伸びないのは、何が分かっていて何が分かっていないのかの区別が、受身だと分からなくなるのだ。

分からなかったらすぐ聞くのがいいわけでもない。自分の頭でどうしてもわからないところを聞くべきだ。できる子は質問が鋭い。自分も悩んだようなところを質問することが多い。

ソクラテスの無知の知ではないが、自分が分かっていないことに気づくのは、簡単ではない。分かったつもりになっていることが多い。まずなぜなのかと考える。問題解いてみないとわからないことが多いのは確かだ。答えを見ないで答案が書けるかやってみることを、自分でやらないと自分の理解度は、分からないことが多い。

基礎知識を入れたり覚えたりする知識の入れる際も、理解しようとしたり本当に分かっている人の説明を聞くことが大切だ。でもそれだけでは力はつかない。実際問題を自分の頭で解いてみることだ。できなかったところが多すぎるなら、もう一度基礎から見直すべきだ。

面倒だとかテスト前で分かっていないのに答えを覚えたりする癖をつけると、分からないところが分からないという怖い結果になる。分からないことに気づけば、それを分かるようにすればいいのだ。何が分からないのか分からないのが一番手のうちようがない。これが多すぎるとやる気もなくすのが人情だ。科目を捨てることになる。受験科目を一科目でも捨てるのは危険だ。

病気で具合が悪いのに、どこに原因があるのか分からないとしたらどこを治療したらいいのか分からず、どうしようもないだろう。それと同じだと思う。

何が分からないのか分からず、ただその場限りの学習を続けると、卒業はめでたくしたがおつむはさっぱりという子は多い。親も子も、学習の取り組み方、考え方の危機管理がないと思うような学力がつかない可能性が高い。自主学習でないと本当の力はつかないことが多い。

傍目には一生懸命学習していても伸びないのは、分からないのをわからないか、わからないのをいい加減にしているか、基礎がないのに問題を解いて暗記するだけのが多い。

根本が間違っていると成果は出ない。できる子は、何がわからないかをわかり、それをどうするべきなのか知っている。理解力が高いだけでは、学力はつかない。