人間の心についてはいろいろな本が書いているが、むつかしいことは知らない。ただユングやフロイトも潜在意識のことは述べている。潜在意識というものがあるのは、人間墓に片足突っ込んだころには分かるのが普通だろうと思う。
朝5時におきないとおもって寝ると5時に目が覚めたりすることもある。そういうのも、一種の潜在意識の働きだろうと思う。人間は、おきているときの意識を顕在意識ということが多い。顕在意識が何度も何度も同じことを繰り返すと、潜在意識になる。
顕在意識が繰り返しによって、潜在意識に変わり、それが習慣化して人間の行動パターンを作ると言える。音楽でも何度も同じ曲を聴いてると、何もしていないのに自然に聞こえるようになる原理と同じだ。
記憶というのは、意識しなくても潜在意識になって眠っている。1たす1はなんですかと言ったら2とすぐ出てくる.漢字でも何十年も書かなくても覚えている。記憶が潜在意識となってすぐに出そうと思えば出せる状態になっているのを覚えている状態という。でも潜在意識になっても使わないと出せる状態にしないと顕在意識にならないことになる。これを忘れた状態というと考える。
深く理解したり、感動したことは潜在意識になっても記憶になって人間の意識に出てくる。またしつこく繰り返すと潜在意識に組み込まれて出そうと思えばすぐ出せる状態になる。
つまり、深く理解することと繰り返すことが人間の記憶の助けになるわけだと思う。記憶したものをどう組み合わせたらいいのかと考えるのが思考力で、記憶にないものを組み合わせることなどできない。
潜在意識の力は大きい。何も考えないで人間は歩行できるし,自転車に乗るのにいちいちどう乗るか考えて乗るひとはいないだろう。スポーツでもなんども同じことを正確にやってうまくなる。最初はどうやるか意識するが後はなれて考えなくてもうまくできるようになる。
学習もまったく同じだと思う。うまくなるには、深く理解できるためには感動することだ。こんなのを見つけた数学者はすごいとか、誰がこんなことを発見したのだろうとか、と考えて学習するほうがいいだろう。感動は記憶に関係する。興味を持って学習するのが最高だろう。
いやいややってるとすぐ忘れる。潜在意識に組み込まれない。テストのためとか、受験のためとかだけじゃなくて先人の発見した知識を習得すると言う気持ちが大切だと思う。そっちのほうがテストのためにもいいだろう。
そして、繰り返すこと。
潜在意識がフル活動するような学習の進め方をすると、何も考えなくてもすごいスピードで問題が解けるようになる。潜在意識の力はすごい。
潜在意識を味方につけるような学習をすべきだ。これは学習に限らないと思う。