ああすればこうすれば

受験指導していて特に浪人生と話すのだが、ああすればよかったこうすればよかったという話をよくする。人生80年。普通は18で大学生だ。自分も後悔することがある。学校の選択はいろいろ言ってもある程度人生の方向性を決める。困る前にあらかじめ準備するほうがいいと思う。

いったいどういう学習をしたらいいのかもう少し、真剣に選択して考えるべきではないかと思う。自分の人生なのだ。学校の言うとおりも大事だが、他人任せではまずいのではないか。塾生で自分の志望校に受かった連中は、どういう組み立て方で学習したらいいのか塾でのアドバイスを聞いたり、学校の授業を利用したり、とにかく主体的に学習を組み立てるのがうまかった。塾にしろ学校にしろ自分の学習の組み立ての中で利用するものだと思う。

学校のいうとおり漠然と学習していては、とても難関とか受かるものではないと思う。日本一の灘高の生徒でもほとんど塾に行っているらしい。大学入試の問題でむつかしいのになるととんでもないのがある。受験を批判する人は問題解けてから言ってもらいたいと思うことがよくある。

塾を長くやっていても続くのは、分からないのがまだたくさんあるからだ。奥は、深い。

ある公立の先生が、灘高の先生にどんな指導をされていますかと聞いたら、受験に関しては本人と塾に任せていると言っって拍子抜けしたらしい。学校は、受験指導をするところではないと言う意味で、人間教育が主眼と言うことだろう。

子供の自主性をどう伸ばすか、自分で学習は組み立てて学習できるようにならないと大きく伸びない。やり方は、最初は教えるが、伸びる塾生はだんだん自分なりのやり方を確立していく。

ただこれだけは言いたいが、親が読み聞かせを小さいときからすること。思考力をつけるためには小4から、学校の教科書以外の勉強もさせる。そしてできるだけ、中学までに予習の習慣をつけさせる。高校になるまでに数学の予習をし、英語の単語はできるだけ覚える。医学部とかねらうなら理科も予習すべきだ。どんな素質も磨かないと光らない。

現役生は学校を復習にする科目が増えるととものすごい恩恵がある。これを逃して追いまくられるだけで、卒業するころはさっぱりというのではもったいない。

転ばぬ先の杖。備えあれば憂いなし。

これができたら、こうすればああすればよかったと、言わないですむ確率が高いと思う。18までは早い。