何しにきているのか

中学生で困った子がいる。塾生はたいていまじめに集中しているが、その子は便所に行ったり、部屋から急に出たり、水のみに行ったり、とにかく自分の席に座っている時間が少ない。

何度も注意したり、親が金出してるんだから、また自分も困ることになるよとか、集中しないといけないとか、説明してもなかなか改善が見られない。昨日は、解説見ながら、間違った答えに丸をしていた。

いい加減にもほどがあるので相当怒って注意した。今度言うことを聞かないと、親に説明して本当に退塾させると言った。

親は、塾に金を払って成績を上げてもらいたいために、塾に入れている。自分も親で子供が自分の言うことを聞かないので、ほかの塾に行かせたこともある。親に申し訳ないとおもう。このままで学力がつきそうに思えないからだ。そういうのは、塾が指導してやる気にさせろと言うのが聞こえそうだが、簡単ではない。時々学校の先生も大変だとおもう。まともに全員指導して向上させると言うのは無理ではないだろうか。ノイローゼになる可能性があるとおもう。

どんな塾だろうが、子供が伸びようとしないかぎり、また集中して学習しないと伸びない。金と時間の無駄は親に申し訳ない。

また高3も親に説明してやめてもらった。そのこは、塾に来て学校の宿題しかしない。中間期末前はよく塾に来るが、塾の教材はしない。これでは塾にくる意味がない。自習でやるなら図書館がいい。意味がないということで親に説明をして、やめていただいた。

塾は、学力を伸ばしたり、受験で受からせようとしているのだから、その空間に入ったら、素直に集中して学習してもらいたい。向上というのは、自己変革しないといけないものだろう。そのために塾はあるし、金がかかる。それ以上に伸びてもらいたいとおもうのは、自分だけではないだろう。塾人の共通の願いだとおもう。

自分のペースを守りすぎると、塾に何しにきているのだろうと言うことになる。