基礎ができた時期

基礎ができていないのに問題を解いても時間の無駄だ。これが多いのは事実だが、入試レベルは基礎をいくら固めても進まないことがある。問題解いてから、基礎に戻らないといけないことが多い。

基礎ができたからすぐに問題が解けるようになるわけではない。これを見間違うと何時まで経っても入試の問題が解けるようにならない。難関中学、難関高校、大学受験、こういう受験は、基礎がいくらしっかりできても問題演習に励まないと凡人が確実に受かるレベルにはならない。それは使う基礎が多いのと、使う基礎が簡単に分からないことも多いからだ。

ある雑誌を読んでいたら、一橋大に現役で受かった人の合格体験記にそのことが書いてあった。ひととおり受験本をやって基礎をやって、過去問解いたら、2割から3割しか解けない。それから、受験参考書はひとまずおいて、過去問演習を相当繰り返したらしい。答えを見ても自分で調べてまた解くの繰り返しを半年したと書いてあった。答えを見たら分かるとその人が書いてあった。そして、7割くらいは見たことのない問題でも解けるようになったらしい。そして受かった。過去問演習は時間がかかる。それをおろそかにすると特に難関は厳しい。

これは賢いやり方だとおもう。大学受験までの学習において、基礎ができた時期は、答えを見て分かる時機とおもう。答えを見て分かるを、解ける時期と間違うと参考書オタクになり、永遠かぎりぎりか分からないが受からないかもしれない。答えを見ても分からないのでは先に進まない。分かっていない科目は、答えを見ても分からないはずだ。

自分もこのことが、受験のころ分からなかった。受験は、シンプルなものだが、本質を見失うと金と時間だけ食って受からないかもしれない。自分の志望校に受かるほどうれしいものはない。

基礎は大切だが、基礎を使いこなせるようになり、基礎は何かが分かるためには、演習を十分やらないと結果は出にくい。基礎ができたと言う時期を、何時にするのかこれが、合否を決める要素になるとおもう。

基礎ができたらすぐに問題が解けるようになるのは、難関ではむつかしい。でも、基礎ができてから演習に励まないといけない。この矛盾に気づくことが大切だとおもう。この時期が早いほど有利になる。だから、予習をして学校の進度より進む人が、現役で有利になるのは、当然のことだとおもう。先んずれば、人を制す。

基礎ができた時期とは、答えを見てわかり、解きなおしたら答えが出る時期だと考える。そこからが、本当の受験勉強が始まる。