過去問演習の破壊力

もう長いもので塾を始めて30年経った。当初から一貫して入試で一番合格する力がつくのは、過去問の演習だということは分かっていたし、それをしっかりやってる子供はぎりぎりなら間違いなく合格させてきた。

受験勉強というのは、極端な話過去問の演習が十分できるような準備つまり基礎力を早くみにつけること、そして過去問の演習を時間厳守で訓練し、本番でも時間内に解けるようにすることだ。そして、科目間のバランスを取ることまた苦手な分野をなくすこと。いろんな総合的な視点が必要だ。戦略と戦術が必要で、難関はこの2つがないと突破できないとおもう。

でも分かってしまえばそれに向かって努力をすれば、多少理解力が劣っていても必ず到達できるものだということは塾生指導の中で分かってきた。脳の構造はどんな人間でも大体同じだとおもう。ただ1回でいいのか6回かかるかの違い、後は素直かやる気があるのか、継続力があるのか、これは塾でどうかなるかは人による。

能力のよしあしを言う前にやり方がまずすぎる教育が多いのではないか。おぎゃと生れてから迷走してしているような学習環境で学力が伸びるはずのものが伸びていないし、基礎も過去問もやらず、中間ばかりやってる人が多い。お上がいつも正しいかどうか。日本人は、権威に弱い。塾のような裏家業をしていると、人が見えないとこまで見えてしまう部分がある。

過去問演習とか志望校なら10年分最低3回、10回やったら奇跡が起きると言う。教科書は10回読むべきだ。そういう非常識なことが、本当は一番学力を確実につける本当は常識的なやり方だとおもう。

特に過去問の演習の力は、破壊力と言う名称にしたい。これをしっかりどうやるかがほとんど合否を決める。特に合格の可能性がある、つまり基礎力がある人は、過去問の演習のやり方で決まる。早く基礎を作って、過去問演習にはいるほうが、絶対有利だとおもう。やればやるほど合格に近づく。

受験は団体戦とかじゃない、個人戦。問題読むのも解くのも自分だ。過去問演習が一番本番の状況に近い。飛行機運転の操縦訓練どうやってるか考えれば分かるだろう。