高1の塾生で全訳の宿題が多い。英語だけではなく、古文漢文もだ。受験前にかこもんの全訳とか意味があるが、まだろくに単語とか文法も覚えていない人間に出すにしても、毎日出すのは、意味がないどころか有害だとおもう。
数学とかなら単元ごとに出すのは分かるが、こういう文系科目は、インプットつまり知識を十分入れてからのほうがいい。慣れるという意味なら分かるが、毎日こういう作業は、全体を理解して初めて意味のあることで、基礎もできていないうちからやると、基礎も何も分からなくなる。
高3とか見ているとそもそも単語力、文法力の基礎が欠けている人が多い。辞書で調べるならまだしもノートに全訳して、答えを見ながらやってたりする。やってるだけの作業で、覚えるとか繰り返すとかまったくない。単語テストぐらいで単語を覚えられたら、苦労はしない。反復がたりない。単語の暗記だけはやっておくべきだとおもう。
英語全訳する癖をつけると速読ができなくなる。英語は、英語として読まないととても受験とかでも読みきれるものではない。日本語訳は、いつでもできるようになる。外国人の単語CDとか何回も聞くほうがましだろうとおもう。いいのが出ている。
基礎を十分入れ込んでから問題を解くという基本形が、崩れている。ここのような学習を3年間やると、危険だ。実際力はついていないことが多い。学習のやり方を分かっている人しか分からないだろう。英語の場合単語力と文法力だ。特に5文型が文法の根本になる。これを意識すれば道が開ける。
学習とかやり方間違うと時間だけ食った上に、妙な思考の癖がつく。こういうやり方を全科目やったら、学習の面白さとか感ぜず、苦痛しかないようにおもう。
塾が、ぼやいたところで何言ってので終わるだろうが、原理や原則間違えた学習は、形はつくろっていても成果は出ないとおもう。改善する勇者が出てくるのを待つしかない。
英語は、単語とか熟語を何度も聞きながら繰り返し、語彙力を増やすのが第一だとおもう。単語力が増えると英語が好きになる可能性が高い。