早く回せ。

学校の定期テストは、単元とか範囲が決まっている。それを着実にこなすのは、もちろん大切だ。定期を着実にこなす。これがいい加減で、受験が成功すると思えるだろうか。

ひとつひとつの単元をこなすこれは大事だ。中学までの普通の公立なら、まじめに先生の授業を予習しなくても聞いていれば、好成績が取れる子供が多い。定期とか、90点くらいの点数では、学年全体で10番も取れないことが多い。私立の進学校なら、一番でも取れない点数だ。問題の質と中身が違うのだ。

塾生に聞くとほとんど似たような同じ問題が出るという。これを高3まで続けたら、どうなるかというと、定期は取れるが、模擬試験は取れない。よって、大学入試の問題は歯が立たないということになる。

親は、うちの子は中学まではできていていたんだが、高校になったらさっぱりになっていきたくもない学校に推薦で行きましたとか,よく聞く話だ。どうしてだろうか。

このブログを見ている賢者なら、どうしてそうなるのか分かるだろう。量が極端に増え、内容が深くなるのだ。中学までの数学とか1年間で1冊の教科書ですむ。高校3年間では、5冊から6冊になる。社会の日本史など、中学までとは内容のレベルも細かさもまったく違う。他の科目も似たように増える。国立狙うなら、戦略とか戦術立てないと凡人なら分からない科目が出てくるのは当然だろう。

厄介なのは、人間忘れる動物だ。ちゃんと理解したことですら忘れる。それではどうしたらいいか。何度も繰り返して忘れないようにするしかない。一年かかって一度っきり。これで覚えている方ががおかしいくらいだ。好きな科目とか興味のある科目は、確かによく覚える。しかし、全科目一回で覚えられるのは、まれだろう。

早く何度も回すことは大切だ。記憶と理解を保持する方法は、反復しかない。受験日、一時間で一科目見直せるような学習をすることが理想だ。難関大受かった連中が言うことは、早く見直すことという点では一致している。常日頃から、反復を心がけるしかないとおもう。それが間単にできれば苦労はない。工夫が必要なのだ。受験前にやること増えるような学習をするとうまくいかないことが多い。

学習の際、耳を使わないと苦しいことが多い。凡人は、集中力が続かない。音読教材を使うほうがいいとおもう。英語などはずいぶん充実してきている。日本史や世界史でも教科書を読み上げてくれるものが、山川から出ている。何度も聞くだけでずいぶん覚えるだろう。

普通に学校に行くだけでは凡人がなぜ分からなくなり、受験で問題が解けないのか、もっと根本を知るべきではないかとおもう。

自分の経験や塾生を指導して思うことは、やり方がまずいと伸びないし、やり方が理にかなっていないと学習がつまらなくなる。早く回せるやり方でないと成果は出ないとおもう。

受かりたかったら早く回すことだ。これができないと、もぐらたたき状態になって,学習がいやになる。一科目だけではない。これが受験はきついのだ。どうやったら早く回せるのか。もっと考えたほうが、凡人はいいとおもう。工夫することが大切だとおもう。