二面性

裏表とか正反のように、物事にはたいてい二面性があると考えるほうがいいと思う。何でもいいことずくめもないし、悪いことだらけとかもない。病気でも悪いことだけではない、生活習慣を変えるといいこともあるし、健康の大切さを再確認する。無理もしなくなることもある。一病息災は、確かにあると思う。

受験でも、失敗したことが悪いことだけではない。自分を変えろと言うお知らせと捉えることで、社会に出てから立派に成功する人は多い。京セラの稲盛さんにしても、受験で志望校に合格しなかった。失敗することが、悪いことでも恥ずかしいことではないと思う。稲盛さんのように、かえって大きなエネルギーを与えられることも多い。

大学受験で、浪人生が減り代々木ゼミナールが、縮小するらしい。大学受験で浪人は、少なくなり現役でほとんど入るらしい。現役でしっかり自己管理ができ、立派に高校時代も部活も学業もできて、希望の大学に合格する人も多い。そうでなくても、現役で大学に入る人が、田舎は特に多い。早く入ってあとから後悔する人も多い。

あまりにもしっかりしすぎていて要領よすぎる人間は、面白みにかけることがある。人間失敗したり、痛い目をあって、幅と言うものができることも多い。そして人間味が出たりする。若いときの苦労は、買ってでもしろは、今の時代でも当てはまると思う。

曽野綾子さんの本にあったが、家柄がよく両親も立派で、本人も一流の大学を現役で入った子供の中には、超一流の銀行が自分を大切にしないとか不満を言ってる馬鹿がいると書いていた。給料もらっているなら、銀行に合わせるしかない。銀行のために働くという根本がなくてどうしてうまくいくはずがないだろう。辞めて後から後悔した人も知っている。

失敗がなかったり苦労したことがないと、自分が悪いのに社会のせいにしたりすることもある。問題は、失敗から学べるかどうかだろう。

一生懸命やって失敗しても何も恥じることはないし、かえってあとの人生でプラスになることも多いということを、親も子供も認識していたほうがいいと思う。

物事には、たいてい二面性がある。うちの子は、現役で一流に。それがいいのか悪いのか分からない。失敗しても思いっきりやれ。それがいいのではないか。おおらかさが必要だ。

学校もどこでも入れればいいというのが多い。立場は分かるが、思い切ってやれ。そういう先生が必要だと思う。

人間万事塞翁が馬。死ぬまで何がいいのか分からない。成功も失敗も二面性がある。そう思うと気が楽になると思うし、このごろそう考えるようにしている。