苦手科目は、音読か聴覚を刺激しよう。

例えば大学受験で、国立理科系志望だとすると、共通テストで5教科、7科目とらないといけない。高校入試でも5科目の総合点で決まる。総合点で決まる以上、各科目のバランスをどう取るかが、受験の合否を決める。

 

塾生を指導して分かるのは、得意科目の学習比重が片寄っているひとが多いことだ。塾では、苦手科目をのばし、得意科目も伸ばす戦略を薦めている。そんなのができるのかと思うだろうが、苦手科目だけに絞ると、得意科目が落ちてくる。時間の割り振りを、計画立てることが大切であり、苦手科目は、見るだけではなかなか頭にはいってこない。

ところが、本自体の解説があると頭に入ってくる可能性が高い。時間をかけるなら黙読だけでもいいが、短時間で基礎を入れ込むとなると、音読か聴覚刺激か、つまり耳を使う方が何倍も頭に入ってくる。特に成績の悪い科目は。基礎が出来ていない以上、黙読や自学で克服するのは困難だと思う。

 

夏期講習から入ってきた、中3の子は、塾で特別に作った数学の教材をさせている。中3まで苦手な科目と言うのは、少なくとも体系的に中1からやる必要がある。その子は、集中して塾の教材に取り組んでいる。すこしずつ分かってきたと言う。数学が苦手な子供は、特に基礎事項と基礎的な問題を徹底的にやらせることだと思う。少なくとも、苦手科目は、耳を使って、目と書くことを同時にすることだと思う。

 

目も耳も手もなるだけ使うほうがいい。