受験で失敗する勉強法

さすがにこの業界で長く受験指導をやっていると、合格するのかしないのか、

だいたい受験前には見当がつく。受験とは、受験科目の総合点で決まるということ。そんなの当たり前だと思うだろうが、それがわかっていない人が多い。

 

バランスを取る。これが第一。苦手科目をなくし、得意科目も伸ばす。でも人間苦手な科目は、ついつい後回しにして、好きなもの得意なものを伸ばそうとする。それは悪いことではないが、程度問題だ。よく英語専門とか数学専門の塾に行きながら、この塾のように総合点で勝負させようとする塾にも通う塾生がいるが、専門の塾というのは、宿題を出す。学校の宿題、塾の宿題、そういうものに追いまくられると、理科や社会、国語などまともに学習ができない。入試前までバランスの取れない学習を続けると結果はどうなるか。受験で、失敗したいなら、偏った勉強をしよう。

 

やった問題の復習をしたり、分からない問題の復習をしたりする。つまり繰り返すことは大切だ。前に出来たり、わかったことが、そうでなくなったりする。そうだとすると、出来なかったものをそのままにしていて、自然発生的に出来るようになると言うことは、めったにない。少なくとも、出来なかったところやわからないところはチェックしてしっかりやり直すことが必要であり、何度も見直すことも必要だ。受験で失敗したいなら、やりっぱなし、復習はしないようにしよう。

 

過去問は大事だ。同じ問題は出ないが、要求している思考力の程度、傾向は、

過去問の分析なくしては、学習の方向性が分からない。過去問やったところで、同じ問題は出ないし、傾向が変わるかもしれない。だから、そんなに過去問を研究しても意味がない。1年分くらいやって、他のをやったほうがいいという説もあるらしい。塾生を指導していて、過去問をしっかりやりながら、自分の弱点をつぶしている生徒は大抵受かっている。志望校に受かりたくなかったら、過去問なんぞやらずに、模試の復習や予備校の予想問題だけに専念しよう。