学習をするうえで、あったらいいなあと思う”くせ”
以前のブログで書きました。”間違いを直す”癖。
もう一つ、あったらいいなと思う癖は、
”反復する”癖。そして一度決めたらやり通す癖です。
私の知る人で、こんな人がいます。
ずっと目標がなかった人。夢がずっと持てなかった・・。特になかった・・。
なんと高校3年の秋まで将来の夢もなかったのですが、国立大学は意識し、ただ勉強は続けていました。
以前のブログの「4年生から夢が決まっていて、ひたすら間違えを直していった人」とは対照的です。
しかし最終的に夢もでき、自分の目標とする大学に合格できたのです。
その人は今「復習」が大事だと言います。さてその復習のかたちとは・・・?
予習でも既習でも構いません。自分がその日一日取り組んだ内容を、さらにすぐに反復するという「復習」なのです。
「反復するくせ」です。
実は彼は、高校3年秋になって、夢は決まっていませんでしたが国公立理学部を受験して、不合格となってしまいました。
その時、将来何をやっていくかはっきりと考えていませんでした。「進路は理系かな・・」現状もこんな人はたくさんいます。
卒業後は進学を考えていたけれど、思い切って予備校に通う道を選びました。そしてここから。この一年が彼にとって、意味のある一年となっていきました。
予備校に入って少し経ってからのことでした。そのきっかけは聞いていません。医者になる目標が立ったらしいのです。それも、どんな医者になるのか専門まで考えていました。「どうしてそんな急に」と聞いたほどでしたが、ある日突然、方向が決まったのです。
それからというもの「本気」が始動します。
予備校に入ってすぐ、なぜだか、いきなりですが、試験に落ちた大学よりも、はるかにレベルの高い有名大学を目標に設定し直し、驚きました。
そこからです。その子が1年間実践したこと、それはこうです。
① 毎日予備校で学習した内容を、たった一枚のルーズリーフにまとめておく。
② 予備校での学習の最後の30分になると、その日に書いた一枚を、最初から復習する。
③ 家に帰って、寝る前にもう一度見る。
④ 次の日の朝、起きてすぐに、さらにもう一度確認する。
これを1年近く続けたのです。つまり、毎日学習した内容自体を、1日の中で3度反復していったのです。
時間にして、反復に約90分、内容はルーズリーフ1枚。
1年経ち、目標に定めた難関有名大学医学部に合格しました。
でも彼は言います。まぐれ。奇跡。やっと。本人は、合格できるとは思っていなかったらしいです。
入学後ですが、大学での勉強は大変だと言います。
周りを見渡すと、小さいころからずっと夢を追い求め、こつこつと学習を続けてきた人がほとんど。かたや、進路を決めたのは1年前。
これまでの学習過程には大きな差があり、授業でついていくのは、大変なのだそうです。
しかしどんな大学でも、本人が捉え方を決め、最後にそれぞれにとって実のあるものにしていけば・・
彼は今、大変な学業でも、決めた自分の夢に迷いはなく、楽しみながら進んで行ってます。
「ルーズリーフが3百枚くらいになったけどね!」(*^。^*)
と言います。それは自分だけの参考書。約500時間余の、自分がやり遂げようと決めた時間。
365日で割ると1時間超。何でも小さくても積み重ねていくと、何か、モノ、形、資格といった形こそないけれど技術など「持ち物」に変化するのではないでしょうか。
彼のお母さんが言っていました。
「ある程度の回数、時間、必要。どれを、これだけやったら、そこから変わるという回数、時間はたしかにある!」
と。植物が一日を経て、そして季節のなかで何回寒い冬を過ごして、何度夏に耐えたら、13年目の秋は、いきなり実がなった!!というようなものにもにているでしょうか。この問題集を何回やったら、覚えた!とか。漢字を20回書いたら、もう覚えていたとか。
達成のポイントとして、やはり夢ができたこと。そして自分らしい工夫もしたこと。地道に続けたことなど、なのではないでしょうか。毎日やった大切な時間は、ただ入試だけではなく国家試験、その後の生き方の自信となっていくのではと感じます。
毎日の10分、1時間365日の積み重ねを、今日からはじめてみませんか。子供たちだけではなく、まだまだこれからの保護者の皆様も、お子様と一緒にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。(#^.^#)♪ 1日1時間ならできそうです !(^^)!♪
追記;
※ ちなみに彼の予備校での受験勉強時間は、毎日10~17時間だったそうです。
それまでの好きなまんがは、段ボールに詰めて封印(笑) 携帯夜は封印。
性格は、のんびり屋さん。現在、まだ学生さん、様々な病院研修、とても忙しいけれど、充実した学生生活を送っています。☆☆
※ 当塾生ではありません。