基礎知識をどうやって入れるか

昨日浪人になる子が体験に来た。英語のセンターの得点聞いたら、中学英語から

やり直すべきだと判断した。

体験学習で中学の英単語と文法を、1日朝10時から、夕方7時までパソコン使って総復習した。

やったところ、本人も満足げに帰った。3年分が、一日で一回回せた。一冊の単語帳だが

すばらしい出来だと思っている。システム英単語中学版だ。300ページある。全部解説を加えた。

基礎を入れ込むのは大変なことで、これが一日で一回まわすことができた。

このように短時間で基礎知識を入れ込み反復させることが、

読むだけでできるかというと、

限りなく不可能に近いと思う。苦手科目だと修行に近いと思う。

大学生が、塾に遊びに来てくれた。その子は、福岡で塾のバイトをしているらしい。

バイトをしていると、基礎知識のない子は、その塾のやり方では指導がむつかしい言っていた。いわゆる個別指導だ。

その子が言うには、この塾のやり方しか確実に伸ばす方法は無いと思うといってくれた。

また昨日高2が、山川日本史の教科書を2回目だとパソコンを使って、聞きながら、回していた。

これを使うと楽に進められるという。

基礎の部分は、凡人なら、聞きながら何回も回し、速度調節を使うと

信じられないくらい進む。

この基礎知識の入れ込み方というのが、非常に大切だが、これについてもっと

考えるべきではないかと改めて思った。

塾に行っても成績が伸びないとよく聞くが、基礎知識の入れ込む方法が

子ども任せだと、凡人は、現実的に入れ込むことができないからではないだろうか。

強制的に、しかも楽に、やれる方法はあるのだと思う。気付かない人が多いだけだと思う。

基礎知識を本を使って短時間で入れる方法は、一つしか無いと自分は思っている。

どうやったら子どもの学力伸ばせるかということは、どうやったら子どもの基礎知識を

入れ込ませせるのかと同意義だと思う。これができないとどうしようも無いと思う。

問題演習の前にほとんど勝負が決まっているからだ。人間は忘れる動物だ。

反復が大事だが、一回回す時間が長すぎると反復ができない。

この視点が、学習指導上の一番の盲点のような気がしてならない。

授業の前に予習をするというのがいかにすばらしいか、浪人生を指導するとつくづく分かる。