機動性

授業形態、集団個別、テープ学習いろんな指導法を30年以上試しながら、今のスーパーイーグルにたどり着いた。基礎重視と過去問反覆は変わらないが、それを現実化するというのはむつかしかった。つまり指導したくても道具がないから十分には指導できなかった。

丸付けと、わからないとこを教えるのが、仕事。これだけで塾と言う形態で子供の学力を全員平等に、上げると言うのは、神業だと思う。伸びない子が出てくるのが普通だと思う。

塾に行っても伸びない。これは、先生の教え方とかそんな次元の問題ではないと思う。簡単に学力伸びると考える方がおかしいと思う。学校に行っている時間がどのくらいあるのだろうか。

機動性というのは、子供の学力に合わせて指導しながら、教材の変更ややり方をすぐに変えてより効果的な指導を探れることだ。そして子供の学習スピードが無いと機動性にかけることになる。

恐ろしく機動性の高い指導で無いと学年が上がればあがるほど子供の学力を伸ばすことはむつかしいと思う。とにかく時間が足りないことが多い。

たとえば、最初に与えた教材では進みが遅い、このままでは、受験に間に合わないとか、テスト対策にならないとしたら、より適切な教材に変更し、最後までやらせたりできる。これができないと伸ばせないと思う。

塾は、入ってくる子供の理解力、時期、苦手科目、志望校、親の考え方、バラバラなのに柔軟に対応して、高い確率で学力を伸ばし、子供と親を満足させないといけない非常にむつかしい仕事だと思う。田舎ほど多様性が求められる。都会の塾のほうが必ずしもシステム的に優れているわけではないと思う。

まず、小学生や中学生は、何をどのようにやるとか、よっぽどの子で無いと自分では分からない。高校生は、それなりの自主性はあることが多い。これを踏まえるべきだと思う。

授業の場合、子供が家で塾のテキストを予習しないと進まないし、どのレベルに合わせて指導するのか非常に難しかった。進みは悪い。つまり機動性にかけるのだ。そもそも時間が足りなさ過ぎる。学校の時間数と比べて圧倒的に少ない時間でどうして子供の学力を上げられるだろうか。

ある意味神業に近い技術がいる。個人塾で授業形態で全員の成績を上げると言うのは、尊敬に値する。全員の。これが重要だが。大手の塾の細かく授業クラスを分けた形なら、小学、中学までなら、合理性はある。それでも全員の成績と学力上げるのはかなりむつかしいと思う。

集団個別は、その子の分からないところが分かり、子供が自主的にやる能力とかがあれば、指導が有効に機能するが、知識のインプット指導が難しかった。つまり基礎の定着が困難だ。家庭教師でも同じことが言える。学習のやり方を教える先生なら伸びるかもしれない。

塾とかは子供の学力を上げるのが仕事だと思う。短時間で効率よく学力を上げるためには、機動性という要素が絶対必要だと思う。

道具が無いとかなりきつい。道具も10年以上作り続けているといろいろ足りないところが見えてくる。道具も進化してくる。

恐ろしく機動性が高い道具。これがスーパーイーグルだと思っている。