塾生はいろんな子がいる。成績のトップクラスから言葉は悪いが、ドベレベルまでいる。トップクラスは、教材の組み合わせ方は気をつけないといけないが、パソコン使えばほとんど伸びていく。出来る子は、自分が何をやるべきか、なにが足りないかを自分で知って、つぶしていける。
問題は、ドベクラスだ。パソコンが使えない。
このレベルは、学校の授業に出ていても教えないと分からないが、信じられないくらいわかっていない。ほとんど最初から全部教えることになる。質問しながらやるのがコツだ。
いったい学校で何をやっているのか不思議なくらいだ。
集中する時間が短い。すぐに便所に行く。ぼーとしている時間が長い。書くのが遅い。文章を読んで理解する力がほとんどない。
学校でどうにかなるレベルではない。このレベルでも伸ばしたいと思って挑戦してきた。笑
前にも書いたが、数学だけを毎日やっている。夏休み明けからだから、２ヶ月はならないが、毎日数学だけ教えてきた子がいる。
まず、正の数、負の数の足し算と引き算、乗除と絶対値、これをマスターするのに時間がかかった。それから、文字式の意味と、計算方法、文字が出てくると相当頭が混乱するみたいだが、これも正負の計算が前提になっている。
それから、方程式の計算これも、分数とか小数が入ってくると混乱するようで、小学校の割り算とか掛け算に戻って説明したが、結局、数学は、順番にやっていかないと分からないように出来ているのがよくわかった。
それから、方程式の利用。これは、小学校のときの基礎ができていないと苦しい。そして、何を等号にしたらいいのかということをしつこく説明した。
割合とか、速さとか、個数とか、基本的なことから教えまくって、学校の進度に追いついた。
別人のように出来るようになった。別な問題させたら、解けるようになった
手はかかったが、奇跡に近い伸びだと思う。でもみんな塾生がこのレベルだと体が持たない。
継続するとドベレベルでも普通レベルまで来る。ひょっとすると数学だけは、平均超えるかもしれない。
子供が偉いのは、ぼろくそにおこられても続けたことだ。すごく出来るようになったなとほめてやったら、まんざらでもなさそうだった。笑。
でもこれだと他の科目まで手が回らない。
ドベレベルを伸ばす教材の開発の必要を感じた。いいたいことは、継続すれば、手をかけさえすれば、子供は伸びると言うことだ。
継続しないと学力はつかない。毎日コツコツやるしかない。
親がほっとくか、自分で教えるか、人に頼むか、親の自由だが、学校でどうにかなるものではない。放課後残しても先生の体が持たない。
出来る子も上には上がいることを知るべきだ、田舎侍になって高３の後半の模試で慌てないことだろう。
塾の理念。平等に伸ばしたい。
