音声で説明した教材を何度も繰り返す。それが繰り返して理解できれば必ず伸びる。100パーセントの人が有効とは言えないが、8割から9割の人には有効だと思う。
映像教材と言うのは、いろんなものがある。しかし本それ自体の解説と言うものは少ない。やっていることは、単純なものだ。パソコンと言う便利な物があるおかげで、そして教材が作れるソフトができたおかげで、今は誰でも教材を作れる時代になった。
本を目で見て、書きながら学習するこれが基本だが、たとえば高校の社会とか、理科にしろ用語が羅列していているだけだ。専門分野の知識があり、説明の分かりやすい人が用語を説明してくれ、時代の背景とか、化学にしろ生物にしろ、書かれたものが何で、どういうところで使われているとか、こういうのを教えてくれると助かる。これが、本来学校の存在理由だ。
ところが現実はそうなっていない。
自分の経験でも、塾生見ていて思うが、教科書予習とか説明なしでやれる子供とかそうそういるものではない。
昨日体験に高1の子が来た。数学が、模擬試験で1割から2割しか取れないと言う。どうしたら数学出来るようになると思うかと聞いた。
そしたら、答えられない。どうしたら分かるようになるか。そういうところは自分で考えろと言うことだろうが、教科書の説明が理解できていないのだ。教科書が分かっていないのにプリントだけをやっている。最悪の学習法だ。それが多い。
英語が苦手と言う人は、単語を覚えていない人が多い。そういうのをど覚えるのか人それぞれだが、とにかく基礎とか基本がきちっと脳みそにまず入っていることが大切だ。
子供がどうやって学習したらいいのか、そういう基本的なことが分かっていないのに学力とかつくだろうか。いいたいことは、基礎を丁寧に教えてくれて、脳みそが何回か聞けば理解できる子供なら、確実に学力はついていく。
昨日初めて聞いたのだが、その体験した子供のクラスに塾生がいて、その子が授業の終った跡に子供たちを黒板で教えているらしい。びっくりしたが、教科書とか分かってくると人に説明が出来る子供も出てくる。
進学校でもない子が、国立に受かったり、高校中退の子が、早稲田に特待で受かったり、傍目では、それがどうしておこるのか、うそだろうと思うことがおこる。
当たり前のことが当たり前に脳みそに入れば、そして続ければ奇跡は起こる。でもその奇跡と言うのは、実は奇跡でもなんでもない。基礎を徹底して入れ込むことで、普通に学校に行って出来るだろうか。これがむつかしいのだ。
基礎をわかりやすく説明してくれる教材。これは奇跡を起こす。それも必然的に、ただこれが全員に適用できるわけではない。
それが出来ない場合は、直接指導しか最初は手がない。そういう子供は、解説を聞いても理解できるレベルにもっていくのを目標にしている。
教える人が、本人はいくら出来ても、子供を伸ばす力があるかどうか。よくあの先生は、何とかと言う進学校から来た先生だとか言う人が、指導者でも結構いるが、そんなの関係ないというか、子供の学力伸ばせるかどうかとは、別次元だ。
頭が痛くなるほどピントがずれている。
どうやったら子供の学力伸ばすか。指導するほうは、その一点に視点を置くべきで、どうでもいいことに視点を置いてる人が多い。これで子供を伸ばせるだろうか。
ピントがあってる指導者に出会うとうれしい。大抵別なところにベクトルの方向を置いていることの方が多いからだ。