都城病

昨日高3が案内をもらいに来た。システムの説明と学習のやり方を説明した。それはいいとして、どこに行きたいのかを聞いた。

模擬試験の点数とボーダーが200点から250点の差がある。お決まりのパターンだ。自分らは、都城病とよんでいる。大体、8割から9割がた発症している。現実を把握している人のほうが少ない。伸ばすにも、時間がかかる。

危機感というのは、持ちすぎると良くないが、無さ過ぎてもまずい。

やけどする前に、痛いと思うから、手を引っ込めるのであって、燃えてなくなるまで痛みを我慢するようには神様は人間をつくっていない。

これが、受験の場合この地区には、通用しないようだ。このごろ特にそれを強く感じる。高校入試が、入試の機能をしなくなっているのも大きい。

国立大は、学部によるが、九州なら、九大なら8割、熊大なら7割、鹿児島大,宮大は6割5分は、最低受かるためには必要だ。センターが取れないとネットに番号が載らない確率が高い。

受験に関係ない人は、他人事だが、指導する方は、毎年、うれしい現実も、見たくない現実にも直面する。だから、受かってもらいたいから言うのだ。

受験ほど個人的な事柄は無い。

自分の子が落ちて、他人様の子が受かって喜ぶようには、人間つくられていない。キリストなら分からないが。笑。

自分の子供の受験とか経験しているからだが、受験発表日とか親の気持ちがよく分かる。

高校受験とか、連続でこの塾は全員受かっているが、大学受験は厳しい。受かる確率の低い子も受からせるにも、高校受験の100倍のむつかしさだ。

この地区だと大学受験は、100倍むつかしいと親も子も悟るべきだ。

医学部なら最低8割5分、薬学部なら8割は最低ほしい。データーがそれを示している。センターが取れないと2次でよっぽど数学とかで大爆発を起こさない限り受からない。

合格するには、この大学のこの学部なら、大体センターはこのくらい取って、2次でこのくらいとれば入れると言う相場が、自分らのころよりはっきり分かるようになっている。

相場を知らないのかなんなのか分からないが、あまりにもかけはなた大学を狙うという人が多すぎる。物事には、準備と時間と言うのがあって、即席ラーメンを作るのとわけが違う。

不思議なことに受かりそうな実力も能力もある子の親が、うちの子大丈夫でしょうかと、聞いてくる。それが逆なことが多い。不思議な現象だ。

センターが得意な人もいて、2次がさっぱりと言うのもいる。また、センターは苦手だと言う人がいて2次の力は抜群と言う子もいる。

でも大体センターの得点で、その子の学力はわかる。模擬試験を3回うけて平均を取れば、その子の学力はつかめる。特に高3の9月からの模擬試験は、大体正確だ。2次も正確に出始める。それまでの模試とか良くても当てにならず、悪い場合は、早急に手当てをしたほうがいい。

田舎は国立至上主義だが、都会で会社に就職するなら、様相は異なる。

それにしても、都城病を発症しても、歯医者に行って虫歯を治したり、かぜひひいて風邪薬もらって治すようにはいかない。

学習は、積み重ねが必要だ。脳みそは、簡単に鍛えられない。長い蓄積と学習方法の体得が必要だ。受かり方を知らないでただ学校の言われたとおりにやっている人が多い。

準備をしないと、学校に行って、定期だけ気にして、学習方法を根本的に変えないと発症する。暗記だけで点数に満足すると大抵発症するわけだ。

模擬試験や本番入試では通用しない。未知なる問題を解く力、基礎力と応用力が問われる。読解力、思考力が、必要だ。ますます思考力が問われるようになるだろう。入試改革は、それを目指しているようだ。

大学受験は、2極化している。情報は、正確につかんでいたほうがいい。上は、簡単に受からない。下は、誰でも受かる。昔より差が大きくなった。

大学受験の準備は、小学校からだ。

都会のi難関中学の問題と厳しさを知ると、難関の大学受験の厳しさが、はっきりと見えてくる。

塾生のために受験しなくても素質のある子には、やらせる教材を作ろうと思っている。