復習が出来るか。

算数の公式、歴史の年表、星座の名前。勉強は、覚えることが基本になる。でも残念ながら、一度覚えても忘れるのが人間だ。忘れないとなるといやなことでもいつまでも覚えることになるから、忘れるということは、神様が人間に与えた能力ともいえる。

学習の場合は、ちょっと困る能力だろう。復習するのに、一週間後、一ヵ月後、3ヶ月後rと言うのが、一番いいとよく言われる。大抵の医者や指導書も同じことを言う。

でもこれは、理想論だ。これをやりながら、学習できると言うことは、神様レベルだ。どうしてか。学習する内容が、段々あたらしいものが加わってくるからだ。復習やりながら、予習も出来るか。宿題やテストもある。浪人して初めて復習する子も多い。

つまり、簡単に言うとよっぽどな計画に基づかないと、普通の目で読んでノートをとってというやり方では、相当無理がある。しかもやる科目が一つではない。

復習を出来るようにするためには、一つの科目にかける時間を少なくするか、高速でまわすしかない。一科目やるのに1年もかけるようなやり方で、すべての科目を忘れないようにすると言うのは、最初から無理な話なのだ。

東大理3に現役で入るような子なら、見るだけでもまわせるだろう。凡人は無理がある。先に進んで、そこのところを理解できるだけで優秀なほうだ。

塾生指導していてまた自分経験からすると、理想論が多い。凡人は凡人でも早く予習して回せる学習と言うものの存在にもっと目を向けたほうがいい。そういうことが出来れば、おおばけすることがある。

大抵は、精神論と能力論が多い。出来る子入れてもやり方悪ければ伸ばせない。

空を飛ぶのには、飛行機か何かがいる。何度も復習すればするほどいいのは間違いない。

復習が本当に出来ている子は、少ない。先に進むのに精一杯。わからないのがでてくるのが当たり前だ。わからないのをわかるようにするのは。簡単ではない。

昨日神奈川の保護者から電話があった。塾のホームページを見たらしい。わかっている親もいる。基礎基本を入れ込まないと伸びない。これを飛ばして指導しても伸びない。でもそういう指導も多い。解かせてなんぼではない。そういうことをしっかり理解している親もいる。

指導機関が、大学受験に向かっていないと変な癖をつけることがある。大学行きたいなら、早めに大学受験に向けた視線を親も子ももつべきだと思う。

基礎基本を復習して見直して自分のものにしたら、問題解いてどれほど基礎が大事か分かる。問題を暗記しなおすのは、復習ではない。使われている基礎に戻って確認するのが、本当の復習だと思う。