学習がおもしろくなった

浪人生で塾に来るのが早くなった子がいる。受験前だから来るというのではなく、自分から進んで塾に来る。このごろ、学習が楽しくなったと言う。

高校時代は、何をやっているのかさえわからなくなったらしい。自分は、彼ともよく話すが、段々変わってきた。

学習が、苦痛から、解放された時期。基礎が理解できるようになったが、問題を自分では解けない時期。少しずつ自分で解けるようになった時期。時間内に解けるように訓練しだした時期。

今は、自分の弱点をつぶし、過去問をときながら基礎を確認しながら、もっともっと点数を伸ばそうとしている。やらされているのではなく、自分で学習を組み立てながら、着実に力をつけているような気がする。

時間は少しかかったが、着実に伸びてきた。最後の一ヶ月前になって、確実に本番で力を発揮できる学習をしている。

パソコンがなければこういう学習は凡人ではできないだろうと言う理想的な学習だ。問題も自分で選択して印刷ができるのだ。必ず結果が出るだろうと確信を持っている。パソコンは、高速学習ができる。この高速でやる学習は、入試前になればなるほど、使い方が分かると得点力が上昇するのだ。使い方がわかるのには時間がかかるときがある。

でもいったんわかるととんでもなく伸びだす子どもがいるのだ。これは、個別指導や授業形態では、経験できなかった。だから自分はパソコンにこだわる。そこそこ伸ばすなら他で十分だと思う。でもガツンと短期とか、むちゃくちゃ伸ばすならパソコンのほうがいい。

やったことのない人には、ピント来ないかもしれないが、将来は必ずパソコンかスマホか何かわからないが、学習の流れは変わるだろうと思う。

彼は、学習が楽しくなったと言う。わかる楽しさ、できなくてもそれをつぶす楽しさ、できるようになって点数が伸びる楽しさ。自分で、組み立てて何をし、何をもっとつぶそうと積極的に前向きに学習している。昔は、何をしたらいいですかとよく聞いた。今は、自分で学習の組み立てができる。

でもそういう素直さがないと伸びない。指導者の言うことを無視して勝手にやるより伸びが違う。自分も専門外は、自分から教え子だろうが教えを請う。

受験勉強は、楽しくできるようになったら必ずいい結果が出る。特待で早稲田に受かった子が、受験が最後は苦痛でなかったと言った。解けるしわかるからだと言った。

わかって解ければ、学習は楽しいものだ。自分もそういう学習をしたかったと思う。自分がこういう学習をしたかったと自分で納得するものを子供たちに提供したい。参考書はこういうの、問題集こういうの、教科書で使いたかったのを、作りこむ作業をつづけている。いつまでできるかわからないが。笑。

苦痛な学習が多すぎる気がする。もっと楽にできる方法がある。学習法についての賢者が増えるほうがいいと思う。