中三は今から..受験だけなら間に合う。

毎年のことだが、なかなか成績が伸びない中3がいる。塾としての本音はもう少し待ってくれと言いたい。正直なところ夏期講習は、復習しかできない。これで実力テストが急に上がる生徒もいるが、簡単には、成績が伸びないことがある。中1からしっかり塾でやってる子供ならそれなりの結果が出る。でも途中からの子で基礎が不十分な子の場合、急には伸びない。塾に入るのが中3からという子が多い。

でも本当のところ実力がつくのは、過去問演習に入ってからだ。今年の受験で、12月末から塾に来た子がいる。本人は、この地元では、一番の普通科に行きたいと言う。知り合いの紹介で、あと2ヶ月でどうやって受からせるか悩んだ。

というのは、1月の模擬試験では、塾内で最下位で、とても受かるような成績ではなかった。でも本人は、どうしても行きたいと言う。やる気があった。

それから毎日何をしたかというと、単語と総復習を薄い本でパソコンを使い反復させてから、毎日過去問11年分を全科目3回まわした。その途中の学校であった業者テストで、150点近くアップしたのだ。過去問の解説もパソコンでやるのだが、英語とかの長文も全部訳して説明をしている教材だ。

解説がない教材では、いくら過去問をさせても、ここまでは伸びないとおもう。でも本人のやる気がないとここまでは来なかっただろう。

高校入試の問題は、すばらしい問題が多い。さすがに相当な手間隙かけて作成してある。一年分やるだけで中学3年間の重要なポイントが、総復習できる、。しかも、簡単な問題ではない。11年分やりしかも解説付きの教材を3回も繰り返せば、理解力がちょっとぐらいたりなくても、相当伸びてもおかしくはないとおもう。

一番言いたいのは、高校入試の場合、過去問の演習から本格的な実力がつくと言うことだ。今あきらめるのは早い。

それなら、塾に入るのが12月でいいかと言うとそういうのは、勘弁していただきたい。

受かった子は、泣いて塾に来て、ずっとないていた。よっぽどうれしかったのだろう。

塾の仕事は、必殺仕事人のような裏稼業と似たとこがある。そこが面白い、でもこういうのだけなら経営ができなくなる。笑。