元塾生が救世主に

その教室は、ちょうど大手塾をやめた人がバイトで来ていたので、任せました。しかし、塾の指導方法がプリントの丸付け方式で、私としては、何かテープ学習に代わる指導方法は無いものかと模索していました。小学生から高校生まで指導するわけで、人数にバラつきがあり、しかも中学生などは全科目指導しないと話になりません。受験前は、高校生も、受講科目にお構いなく聞いてきます。しかも、学校と違い短時間で、成績を上げなければならない。そうなると宿題を出すしか方法はありません。あとで述べますが、宿題を出して学習させる方法は、時間効率と自発性の点から避けたい。そうなると、パソコンしかないと考えました。業者が、ちょうど映像教材を出していました。さっそく購入しました。確かに内容は良いのですが、教科書に合っていなかったり、時間がかかるなどいろいろな点で、自前の物を開発したくなりました。しかし、どうやって開発するのかが、わかりません。ちょうど元塾生で、熊本の大学に行っていた市来君が、4年で、ほとんど単位を取ったので、田舎に帰って来ていました。彼は、中学のころからパソコンマニアで、パソコンに詳しい講師が、あいつはすごいと言わしめた人物です。彼に、開発を頼みました。最初は、苦戦したみたいだけど、当時の自分としては、最高の開発手法が、与えられました。ただ、かれは、私が、お金がかからないように開発したらしく、もっと進化します。とにかく、彼が、私の塾の指導法を確立させてくれたのです。その後、彼は、京セラに就職します。不思議とひどい目に合うといいことが起きます。とにかく、彼は、恩人です。塾生が、塾を再生してくれたのです。