開塾してみて

開塾してから気づいたのが、生徒との距離です。講師の時代は、生徒と距離が近く友達の要素がたぶんにありますが、経営する立場になると、そこが微妙に変化します。どうにか、そこを切り替え、1年目には100名を越え、開業資金の返済もでき、10年位は安定な経営ができていました。ところが、鹿児島に本部がある大手塾が、都城に、2校進出してきたのです。中野進学教室は、つぶれ、われわれ個人塾も、大変苦しくなりました。田舎の特徴として、建物の大きさ、規模というものが第一、合格率や学習指導の中身は、二の次が実情、派手な宣伝に個人塾が対応するのは、かなり苦しいのです。わたしは、塾の使命は、正しい学習の方法を伝え、学習の楽しさを知ってもらうことだという信念があり、競争原理で、模試の順位を競わせるのは、長い目で見てよくないと思います。わたしは、多くの子供を指導する中で、やり方、考え方が変われば子供は、通う学校に関係なく、学力がつくのだという事を見てきました。塾は、学校とは違った役目を持っています。商業高校でも、国立大に現役で受かった子がいます。推薦では、ありません。こだわっているのは、学習方法や考え方です。根本が変われば、すべてが変わるのです。