長く受験指導に携わっていると、どのように学習すれば合格すればいいのか、子供たちからも多くのものを学びます。塾は、学校と違います。わたしたちは、子供を志望校に合格させるのが、主な仕事です。でもなかには、月謝に合わない無理難題を押し付ける保護者もいます。そのたびに鍛えられました。受験は、時間の制約がある、総合点で決まる、満点をとる必要はなく合格点を取ればいいの3点が特徴です。学問は、課題設定も自分でし、深く追求するものです。したがって受験がうまくいったから、頭がよくて学問ができるとは限りません。逆に、学問ができる素質のある人が、必ずしも受験で、成功するとも限らないのです。日本の入試制度が、科目数が多く総合力で決まる以上、バランスよく、複数の科目を能率よく仕上げなければなりません。これが、実は一番難しいのです。1、2科目なら戦略も、戦術も要りませんが、大学入試では、特に国立に行きたいなら、5教科7科目ある以上、わたしは、全教科、能率よく学習するシステムの開発に自分の塾の存在価値を見いだしています。自分が、苦手科目があり、受験に失敗した経験がなければ、受験指導に情熱を注ぐこともなかったと思います。失敗の経験が、ためになっています。