九州大学薬学部

「(成績が悪すぎて)職員室で話題になっていますよ!」という担任の先生の、家庭訪問での激励の言葉から、私の中高一貫校での勉強は始まりました。入学した時、成績がすごく悪かったのです。
この合格体験記で、私が九進研に入った中学二年生から高校二年生、そして受験生となった高校三年生の二つの時期に、自分がどんな勉強をしていたのかという事をメインに振り返ってみたいと思います。

私が九進研に入ったのは中学二年生の夏で、そこから高校二年生の終わりまで、基本的に数学と理科の先取り学習、つまり予習をしていました。これは高校三年生から自分の志望校の過去問演習へとすんなり入ることが出来るようにと塾長に指導されたからです。先取り学習をしていたため、中学校の頃はほとんど成績が伸びず、ずっと中の下ぐらいの成績をさまよっていました。高校に入ってからも九進研では予習を続け、英語は単語と文法を毎日決めた数だけやり続ける勉強をしました。そして少しずつ成績が上がり始め、高校二年生の終わり頃には校内で10 番台ぐらいにはなりました。
今振り返って思うことは、完璧ではないにしても高校二年生までに受験で使うすべての教科の基礎的なところを押さえることができたということがとても大きかったということです。その理由は「塾で基本系な内容を学習(予習)する」→「学校で同じところを通ったとき、初めて見る分野ではなくなる」ので学習効率が高くなるからです。現役生は学校に行っている時間の方が、塾で学習する時間よりも長いので、学校での勉強と塾での勉強を連動させる必要があると私は思います。
高校三年生では、高校二年生まででほとんど基礎が定着していたので、4〜9 月ぐらいまでは各教科の標準的な問題が集められた問題集を2〜3 周し、それと平行して過去問の徹底的な演習をしました。センター30 日ぐらい前からセンターの勉強をして、センター試験が終わったら自分の取った点数と、例年の合格者の最低点・平均点を調べて、自分があと二次試験でどのくらいの点を取らなくてはならないのか明確となったため、日々の過去問演習にも真剣に取り組むことができました。
ここで、どうして過去問にこだわったのか、ということについて話したいと思います。初めは塾長から「過去問を回せ」と言われていたので、何となく過去問を解いていたのですが、過去問を解いていくにつれて、自分なりに3 つのメリットがあると思いました。

 1 つ目は、学校や問題集で解いた問題がどのくらい過去問に出ているのか、どれほど役に立っているかを実感することができ、また、過去問でできなかった分野の問題に似た問題が学校の授業・宿題等で出された時に「何となく」その問題を解くのではなく、「自分はどの分野の問題を学習している」と明確な意識を持って学習することが出来るので、勉強効率が高くなるという事です。
また、2 つ目として、過去問を解くと、志望校の大問構成・出題傾向が分かってくるので、テスト本番でどのように解いていくか、自分はどの辺で点を拾っていくのかという作戦を立てやすくなります。
そして3 つ目は、過去問という限られた問題を何度も反復することで、少ない問題数で自分の弱いところをつぶすことが出来るというという事です。
以上の3 つが、私が実際に過去問12 年分を3 周(英語は1 周)して感じたことです。
最後にまとめとして、受験で大切なのは
・早めに志望校を決めること
・基礎を徹底すること(予習で)
・過去問を何度も解くことだと思います。

私は九進研に入って、この「王道の学習法」を徹底して下さったことに本当に感謝しています。「基礎を徹底して、過去問を回す」勉強法を教えてもらえたことが本当に大きかったと思います。
皆さんも九進研に入る、入らないにかかわらず、「王道の学習法」を学び、志望校に向けて勉強することが合格への近道だと思います。